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BUSINESS

事業を知る

STEP 1化学業界を知る

化学業界とは?

化学業界は、化学反応を利用して原材料から価値の高い素材や製品(化学製品)を製造し、販売する業界です。2020年度の市場規模は約46兆円、付加価値額は約18兆円※1で製造業全体の1割強を占めており、日本を支える基幹産業の一つとなっています。
化学業界の強みは独自の技術で付加価値を付けることにより、競合優位性が保たれやすい点にあります。最終的な化学製品としては電子材料をはじめ、プラスチックやゴム、合成繊維、医薬品、化粧品などが代表的です。

※1:経済産業省「化学産業の現状と課題」より

化学業界の
ビジネスモデル

化学業界のビジネスモデルは、その製造工程を川の流れに例えて説明されます。所属企業は「川上」「川中」「川下」と表現され、川上では石油や天然ガスといった原材料を精製して基礎化学品を生産し、川中では基礎化学品を中間製品である誘導品に加工し、川下では誘導品から最終的な製品を製造してお客様へ販売します。
川上は性能の差別化が難しいためコスト勝負になりやすいものの、川中と川下も一貫して行う総合化学メーカーが多いのが特徴です。川中は技術力勝負のため利益率が高い傾向にあり、川下は技術力だけでなくブランド力も問われます。

富山薬品工業の
ビジネスモデル

富山薬品工業は川中に位置する高純度化学薬品の専業メーカーで、BtoB 産業をビジネスのメインとしています。キャパシタ、リチウムイオン電池、半導体、原子力といった、品質要求が厳しい業界のお客様からも高い評価を受けており、「品質の富山」として地位を確立してきました。

化学メーカーの分類

化学メーカーは細分化すると多岐に渡り、それぞれに強みや特徴があります。
ここでは事業展開によって主に以下の3つに分けて解説します。
※これは簡便的な区分に過ぎず、本来は横並び的に一律に区分けできるものではありません。

総合化学メーカー 誘導品メーカー 富山薬品工業はここ!電子材料メーカー
自社で原材料の調達から最終製品の開発・製造まで一貫して行う企業を指します。全てを一貫して行うため企業規模も大きい傾向にあり、大量生産によってコスト面で高い競合優位性を持ちます。 基礎原料から製品を作る際に必要となる部品を作り出す企業を指します。そのため取引先は最終消費者ではなく、BtoBメーカーや商社となります。それぞれの分野に特化した製品を製造しているため、独自性が高く利益率も高い傾向にあります。 家電やスマートフォンといった、電子デバイスに使用される電子材料を作る企業を指します。基礎原料や誘導品メーカーから調達した材料を加工して自社製品を作ります。電子材料の例としては電池材料や半導体材料、ディスプレイ材料などが挙げられ、各メーカーに販売されます。
総合化学メーカー
自社で原材料の調達から最終製品の開発・製造まで一貫して行う企業を指します。全てを一貫して行うため企業規模も大きい傾向にあり、大量生産によってコスト面で高い競合優位性を持ちます。
誘導品メーカー
基礎原料から製品を作る際に必要となる部品を作り出す企業を指します。そのため取引先は最終消費者ではなく、BtoBメーカーや商社となります。それぞれの分野に特化した製品を製造しているため、独自性が高く利益率が高い傾向にあります。
富山薬品工業はここ!電子材料メーカー
家電やスマートフォンといった、電子デバイスに使用される電子材料を作る企業を指します。基礎原料や誘導品メーカーから調達した材料を加工して自社製品を作ります。電子材料の例としては電池材料や半導体材料、ディスプレイ材料などが挙げられ、各メーカーに販売されます。

電子材料
メーカーの魅力

電子材料メーカーの魅力は、その安定感にあります。
製品の提供先となる電子産業は、自動車産業に次ぐ日本2位の基幹産業です。電子部品の小型化や高機能・多機能化によって存在感を増してきた背景があり、今後は5G通信やIoT化によるサーバー需要、テレワークの拡大などに伴って、製品の需要がさらに高まると予想されています。そして、機能の根幹を支えているのが、電子材料メーカーの作る部材です。電子デバイスに用いられる部材には替えの利かないものが多く、競合優位性を保ちやすい傾向にあります。
唯一無二のポジションから、電子産業という強い産業を支えている。それが企業としての安定感の理由です。

STEP 2富山薬品工業の事業を知る

富山薬品工業の事業領域

キャパシタ・リチウムイオン電池・ファインケミカルという3つの分野を中心に、事業展開をしています。当社の薬品は不純物が極めて少ない安定した品質を誇り、主に電子部品用の機能性材料として役立てられています。
開発から製造、販売までを一気貫通で行うことによる高い品質が特徴です。

キャパシタ分野

キャパシタとはいわゆるコンデンサのことで、蓄電器として電気(エネルギー)を一時的に蓄えたり放出したりする電子部品です。当社はコンデンサの中でも、アルミ電解コンデンサの主要材料となる「電解液」と「電解質」を製造しています。
その安定性と電気特性で既に高い評価を受けている当社の「電解液」と「電解質」ですが、さらにスペックを上げた製品も開発中です。コンデンサは日常生活になくてはならない部品で、近年では、省エネ向上につながる装置や、エレクトロニクス化が進む自動車向けの需要が高まっています。

関連製品
主な取引先
電解コンデンサメーカー、電子材料商社

キャパシタ分野での
ポジションは?

お客様から真っ先に頼られる、老舗的ポジション

コンデンサの中でも、アルミ電解コンデンサに用いる電解液に強く、業界トップクラスのシェアを誇ります。業界内の老舗的ポジションであるため、多くのお客様から困ったときは真っ先に頼りにされてきました。豊富な知見や開発実績に基づく、引き出しの多さが強みです。

リチウムイオン
電池分野

リチウムイオン電池は、リチウムのイオンが正極と負極の間を行き来して充電や放電を繰り返す電池です。当社では、電池の主要構成部材である「電解液」と、その特性を更に向上させる「添加剤」の開発に注力しています。電解液は電池内部でイオンが移動するための媒体で、電極に貯められている電気エネルギーを取りだす際の効率を左右する部材です。当社は、世界初の量産化リチウムイオン電池に製品が採用された実績を有しており、業界の先駆的存在として一目を置かれてきました。市場全体に目を向けても、リチウムイオン電池はスマートフォン用などの小型品から電気自動車や家庭用蓄電池といった大型品にまで使用されており、市場の伸びが期待されています。

関連製品
主な取引先
電池メーカー、電機メーカー

リチウムイオン電池
分野での
ポジションは?

小回りの良さを生かして独自のポジションを確立

小回りの利く部材メーカーとして独自のポジションを確立しています。電池は他の部材との相性が大切なので、当社製の電解液でしか対応できない製品も多くあります。また、大手メーカーの手が届かないニッチな分野にもきめ細かく対応できるように生産設備を揃えています。

ファインケミカル分野

当社のファインケミカル品は、用途によって「半導体関連」「試薬」「原子力関連」「医薬関連」の4種類に分けられます。
半導体関連の製品には、基板の洗浄用助剤や貴金属メッキ用助剤が該当します。精密部品である半導体に使用するため、異物のない高純度かつ高品質な薬品であることが欠かせません。試薬は、新素材の開発や実験に欠かせない重要な薬品で、化学の世界のモノサシといえる存在です。原子力関連の製品としては、原子炉を安全に停止させるための制御材や放射性廃棄物処分の試験用薬品が該当します。医薬関連の製品は、目薬・ハンドクリーム・血液製剤の精製・医薬中間体原料などに使用されています。いずれもお客様の開発用途によって品質要求が異なり、カスタマイズされた仕様を実現してきました。

関連製品
主な取引先
半導体材料メーカー、試薬メーカー、電力会社

ファインケミカル分野
でのポジションは?

高品質を提供し続ける職人のようなポジション

ファインケミカルは創業時から携わってきた分野であり、不純物の極めて少ない製品を提供する職人的ポジションとして業界で知られています。コア技術(高純度化、金属不純物の低減)と工場設備を活かし、要望に合わせた受託生産を担ってきました。