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社員座談会

先輩社員座談会

富山薬品工業の中核を担う開発部門。今回はエナジーケミカル部、キャパシターケミカル部、ファインケミカル部と3つの部署の開発担当が集まり、「開発者」としての想いや過去の成功体験、社内でのコミュニケーションなどについて語った。

Member

2023年入社
開発

T.Hさん

今回の座談会参加メンバーでは最年少。機能性を持った高分子の合成・開発、及びそれらを少量のラボスケールから量産スケールへとスケールアップさせる業務を担う。

2017年入社
開発

H.Nさん

学生時代は応用化学を専攻。主な業務はアルミ電解コンデンサに用いる電解液の開発。

2009年入社
開発

K.Sさん

エナジーケミカル部課長代理。学生時代は応用化学材料工学を専攻。主な業務はリチウムイオン電池に用いる電解液の構造設計・開発と、人員のマネジメント。

2019年入社
開発

Y.Tさん

学生時代は生体分子機能工学を専攻。主な業務はリチウムイオン電池用の電解液に用いる添加剤の開発。

新しいものを生み出すことに
ワクワクしている

今回集まってくださった皆さんは、部署も携わっている製品も異なります。反対に「開発者」として共通していることは、どんなことでしょうか。

K.S

この4人に限った話ではありませんが「開発のメンバーは、化学が好きで新しいものを生み出すことにワクワクしながら仕事をしている」という点は、共通しているんじゃないかと思います。あとは、真面目ですよね。お客様の要望に応えようと一生懸命に知恵を絞っています。Y.Tさんと同じ部署ですが、そういう姿勢を間近で見ているので特に感じます。

Y.T

ありがとうございます。僕もK.Sさんと同じ意見で、化学が好きで、新しいものを作ることを楽しめる精神が大切だと思います。あと、作った新しいものが正解だったのかどうかはお客様からの評価次第なので、きちんと要望に応えたいと思っています。

H.N

分かります。私も、やっぱりお客様の期待にきちんと応えたい。求められる性能や要件はお客様によって異なりますが、今あるものを上回らなければいけないことは同じなので、そのためにトライ&エラーを根気強く繰り返すのはどの部署でも同じだと思います。

T.H

自分も化学が好きで自発的に学ぶことを大切にしているつもりですが、お客様に開発品をご提供した経験がまだありません。先輩の成功体験に非常に興味があるんですが、せっかくなのでK.Sさんのお話を聞いてみたいです。

お客様のため、営業と協力して
案件を進行していく

では、T.Hさんからのリクエストもあったので、お客様の要望に応えた成功体験についてお聞かせください。

K.S

成功体験というかは分かりませんが、初めて製品化されたときのことは少し特別なので、その話でもいいでしょうか。その製品はリチウムイオン電池用の電解液で、もう10年以上前、使用用途もニッチな分野の製品でしたが当時の喜びはよく覚えています。
お客様の方で最終的な使用イメージや目標値が定まっていたので、そこに向かって既存技術を組み合わせて安定性を向上させました。ゼロベースからの開発ではありませんでしたが、それまでに培った化学知識を動員してお客様の期待に応えられたこと、何よりちゃんと認められて成果を出せたことが自信を与えてくれました。
Y.TさんやH.Nさんも、そういった経験はすでにありますよね。

Y.T

はい。僕の場合、営業さんとも綿密に相談して進めるようにしているので、お客様と社内の支えてくれた人のためという思いもあります。

K.S

確かに、どの案件も営業との助け合いが大事ですよね。H.Nさんも結構丁寧に進めているし、その辺気を遣っているよね?

H.N

そうですね。私たちの仕事は、営業さんからの情報に基づいて進めていくので、普段からコミュニケーションに注意しています。最初のヒアリングでズレが生じると、アウトプットにも大きな影響が出ますから。それに、成果物ができたときにはこちらから営業さんに働きかけてお客様に製品を紹介してもらうので、お互いが話しやすい関係でいられるように気を付けています。

具体的なアドバイスが
成長を促す環境

開発から営業、あるいは他の部署の方への連携は、どういった形で進められるのでしょうか。

H.N

私の場合は、ある程度、要求水準に近いものができたタイミングで説明用の資料も制作して、営業さんにプレゼンのような形で伝えています。それが、場合によってはお客様に紹介する製品企画書の土台にもなるという感じです。また製品を作っていく過程で、原料調達を資材部に、分析を検査部に依頼したりと色々な部署と連携が必要であり、一番よいやり方を模索しています。

Y.T

最近は、コロナを機にTeamsを導入したことでより連携しやすくなりましたよね。元々、社員同士の仲が良くてコミュニケーションの多い会社でしたが、ツールのおかげでさらに活発化した気がします。自分は特に、気になったことや教えてほしいことをしっかり聞こうとするタイプなので助かっています。こないだまで一年目だったT.Hさんは、OJTを含めてその辺りはどうでしたか。

T.H

はい、基本的に皆さん優しくて質問しやすいです。あとは、アドバイスがどれも具体的で助かります。富山薬品工業って設備がすごい分、最適なものを選んで使いこなすのも大変で……。そういった中「その案件なら大きめの窯を使った方がいいよ」といった感じで教えてもらっています。
あとは、自分の専門と異なる分野で「あの本の○○ページを読むと分かりやすいよ」とか、「このセミナーに出ると流れを理解しやすいよ」と言ってもらえるのも助かります。それで実際に読んだりセミナーを受けたりすると、理解が格段に深まるので凄いなって感心してます。

一同

T.Hさん、いい後輩だなぁ!!

安心して働けて、
将来設計もしやすい

インタビューからも仲の良さが伝わってきます(笑)
休日やプライベートでの交流についてもお聞かせください。

T.H

僕は鹿島アントラーズが好きなんですが、まだスタジアムに観に行ったことはないんです。週明けに皆さんと話すのも楽しいんですが、よかったら今度連れて行ってください(笑)

H.N

いいですよ、行きましょう!前は一緒にゴルフに行ったりもしていたんですが、最近はないですよね。

K.S

コロナ前はよく行ってましたよね。ただ、最近はないし、僕は家族サービスもあるので今はちょっと難しいかな。仲はいいけれど、あくまで行きたいときに一緒に過ごせれば、という感じなのもウチの良いところだと思います。最近マイホームを購入したY.Tさんも、少し忙しいんじゃない?

H.N

えっそうなんだ。家、買ったんですね。

Y.T

そうなんです、先日家を購入しました。待遇やワークライフバランスのおかけで将来設計をしやすい会社なので、思い切って大きな買い物を決断した感じです。人間関係も含めて、安心して働ける会社だからこそだと思います。

貪欲に化学と触れ合って
経験を積んでいってほしい。

最後に、これから富山薬品工業に入って開発を目指そうという方に向けて、メッセージをお願いします。

K.S

では、代表して私から。最初に話した、化学が好きなこと、真面目であることにつながりますが、主体性をもって仕事をしていくことが開発では特に大切です。仕事を続けていく中で予想外のことも起こると思いますが、そういった経験も糧にして次の開発に活かしていこうとする。その視点を持つことで、どんどん主体的に動いていけるようになると思います。私たちの仕事は「こうすればできる○○」と言ったように、はじめから結果のわかるものばかりではないので、貪欲に化学と触れ合って経験を積むようにしてください。