富山薬品工業に入社した理由を教えてください。

エナジーケミカル部の開発担当として働く私ですが、富山薬品工業を選んだのは「開発に詳しい技術営業になりたい」と考えたからです。
ゆくゆくは営業になりたい私にとって、開発部門と営業部門が一緒の部署で働く富山薬品工業は、非常に魅力的でした。同一部署で開発と営業が働くメーカーは少なく、幅広くキャリアを積んでいくにはベストだと考えたのです。
もちろん、大学と大学院で無機化学の研究をしてきたので、開発分野にも興味はありましたが、開発や技術に詳しい営業は、お客様にとっても、会社にとっても絶対必要とされる存在になれる。そう信じて、まずは今の配属先であるエナジーケミカル部で一人前になり、周囲から信頼されることを目指しています。

所属しているエナジーケミカル部の仕事内容について教えてください。

所属するエナジーケミカル部では、リチウムイオン電池用の電解液の開発に取り組んでいます。リチウムイオン電池は蓄電池の一種で、スマートフォンやタブレットのほかにEV（電気自動車）や蓄電設備など、環境貢献の面でも重要視されている電池です。
私たちの仕事は、このリチウムイオン電池の性能を向上させる電解液を開発すること。具体的には、耐久性や充電速度の向上、そして発火リスクの低減などで、目標値の達成を目指しています。
近年では全固体電池など新技術の開発も進められていますが、今後も夫々の特徴を生かし共存しながら需要が伸びていくと考えています。富山薬品工業は、1970年代からリチウムイオン電池用電解液のトップランナーとして業界で名を馳せてきた企業です。これからもその地位を守り続けられるように、高品質で高性能な製品の開発に取り組んでいきたいと考えています。

仕事で意識しているのはどんなことですか。

私が意識しているのは、化学に関する勉強を欠かさないこと。そして、先輩方に相談したい時には、できるだけ質問を具体的にして上手に相談できるようにしておくことです。
私は部署で一番の年下で経験も少ないので、先輩方に助けてもらうことがよくあります。皆さん優しいので、親身になって話を聞いてくれるのですが、だからこそ余計な手間を取らせたくない。
例えば、私に任せてもらっている仕事で、自社の試作品や他社のサンプル品の検品作業があります。その時には、ただやり方を聞くのではなく、過去の検査結果や成分ごとの特徴をふまえて質問するようにしている、といった感じです。先輩方も皆さん優しく、修正指示も丁寧にしてくださるので、経験を積むごとに上達しているのを自分でも感じています。

これから入社を希望されている方へメッセージをお願いします。

富山薬品工業は、社員教育の哲学とメソッドが整っている会社です。「この先どうなりたいか」というビジョンと積極性があれば、きちんと成長ステップを踏んでいけます。資格取得に関しての補助も出るので、化学が好きでどんどん学んでいきたい人にはとても良い環境でしょう。
それから、人間関係においても風通しがよく、働きやすい職場だと思います。化学薬品の開発は、基本的にチームプレーなので、全員が協調性をもって仕事をすることが大切。
会社が社員の協調性を大切にしているので、毎朝全員でラジオ体操をしたり、昼食時に全員が同じ食堂に集まったりと、違う部署の人とも接する機会が豊富です。まぁ朝のラジオ体操を好きだと話すと、周囲には「え、そうなの！？」と驚かれることが多いので、そこだけは少しさびしいのですが（笑）。